製品化事例

ふくおかISTが事業管理した経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)プロジェクトの中から、公開可能な事例を紹介します。

戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)
平成30年度採択プロジェクト

[ 製品名 ]
アニサキス殺虫装置

[ 企業・団体名 ]
(株)ジャパンシーフーズ

装置概略

生食用鮮魚分野では寄生虫アニサキスによる食中毒が問題となっています。これを防ぐには、冷凍処理による殺虫または手作業による目視除去以外にはなく、品質劣化や確実な除去が困難である等の課題を抱えています。この課題を根本的に解決するため、パルスパワー(瞬間的超巨大電力)によって魚身の内部にいるアニサキスを殺虫するという独創的な発想で共同研究開発に取組み、アニサキス食中毒の恐れのない安心・安全な生食用チルド商品及びこれを製造可能にする装置を開発しました。
詳しくはこちらよりご覧ください。


サポイン事業を実施して良かった点

中小企業は、開発にまわせるお金にも限りがある。高額な装置になるため、資金を支援いただけたのは大変ありがたかった。また、中間審査等で外部識者から助言をいただけること、開発期間が3年間と区切られるので、ゴールを見据えてスケジューリングできることなどもサポインの魅力である。
テレビ、新聞、ネットといった様々なメディア媒体で取り上げて頂き、普段は目立たないBtoB企業であるが、水産業界以外でも知名度が大きく上昇したと感じる。
アニサキス問題に悩む水産業界においては非常に高い評価を受け、水産機関誌が選ぶ2021年の水産業界ニュースの第5位に選ばれる程で、取引先企業においては多数の企業が装置の視察に来社され、今までよりも深い信頼関係を構築できたように思う。

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